遠い水平線

 

 

遠い水平線まで

きれいに透きとおる海

何も信じなくなった目を

その上にはしらせて

 

少し先のことでも

思えば 頭が重くなる

犬だって気が狂う

暗澹たる未来に

 

もう一度 全部忘れて

自然に浮かぶ

無数のコインの裏表に

目を凝らす

 

  結局わからないよ

 

どんな時も

うそをつかない人の

やさしさを

思いながら